貯蔵品と前払費用の会計処理について 200/2014/TT-BTC

2016/04/26

NhậtBản-Vănhóa

 2014年12月22日に財務省はCircular 200/2014/TT-BTC(以下Circular200)を公布しています。Circular 200は2015年1月1日から適用されます。

貯蔵品は購入時に貯蔵品の勘定科目(勘定コード153)にて計上し、通常、在庫管理が行われ使用時に費用化(製造原価、販売費、一般管理費 *製造間接費の場合もあり)されます(26条3項)。そして、BS作成時には以下のルールに従ってBS上に表示されます(26条2項)。

Circular200施行前 Circular 200施行後
すべて、棚卸資産(BSコード141)にて表示 •保管期間が12ヶ月以内の場合:棚卸資産(BSコード141)にて表示
•保管期間が12ヶ月超の場合:長期貯蔵品(BSコード263)にて表示

*BSに表示される棚卸資産(BSコード141)には、未着品(勘定科目コード151)、原材料(勘定科目コード152)、貯蔵品(勘定科目コード153)、仕掛品(勘定科目コード154)、製品(勘定科目コード155)、商品(勘定科目コード156)、積送品(勘定科目コード157)、保税倉庫品(勘定科目コード158)が集約されています(112条1項)。

<注意事項>

なお、貯蔵品が一会計年度を超えて(注:12ヶ月を超えてではない)継続して事業活動に使用される場合は(例:再利用可能な梱包材、ネジ用のドライバー)は、最初の使用時に貯蔵品から前払費用(勘定科目コード:242)に振り替えられ、耐用年数に基づいて各会計期間に按分して費用(製造原価又は販売費及び一般管理費*製造間接費の場合もあり)として認識されます(26条1項e、47条1項)。

そして、BS作成時は、その耐用年数が12ヶ月以内又は正常営業循環基準内であれば「短期前払費用(BSコード151)」で表示され、12ヶ月超又は正常営業循環基準を超える期間であれば「長期前払費用(BSコード261)」にて表示されます。長期前払い費用に分類された費用は短期前払費用に振替処理されることはありません(112条)。

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